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太陽光発電投資で絶対に失敗したくない方必見!詐欺だけじゃないありがちな失敗事例とその対策

仕組み・基礎知識
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太陽光発電投資は初期費用が高額ですが、長期に亘って安定した売電収入が得られると注目されています。その反面、売電収入が予想よりもかなり下回ったり、買取価格の下落や管理業者の倒産や詐欺被害などの不安な噂もあります。

そこで今回は、太陽光発電投資でありがちな失敗事例をご紹介するとともに、失敗しないための対策を詳しく解説いたします。太陽光発電投資で絶対に失敗したくない方は是非参考にしてください。

太陽光発電(ソーラーシステム)に関する相談件数

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独立行政法人 国民生活センターに寄せられた太陽光発電に関する相談は、上の図のように推移しています。相談件数は2010年より徐々に増加し、ピークは固定買取制度がはじまった翌年、2013年の4,630件。その後徐々に減少しています。

太陽光発電投資の失敗事例を知れば失敗を防げる

太陽光発電投資でありがちな失敗事例の原因といえば、次のようなものがあります。

  • 詐欺
  • 工会社の選定ミス
  • 発電設備の設置場所の選定ミス
  • 日照時間計算などのシミュレーション不足
  • 自然災害で発電設備が被害を受けたが、保険に未加入だった
  • メンテナンス不足
  • 売電には通電許可が必要なことを知らなかった

このような失敗要因の対策をしっかりすることで、失敗のリスクはかなり低くなります。

案件が存在していても要注意!太陽光発電詐欺のパターンは主に2つ

太陽光発電で詐欺の被害にあうパターンは主に2つに分けられます。1つは案件自体が存在していても、契約金を払った時点で業者が計画倒産し、消息不明になる場合です。
もう1つは案件そのものが存在しないものです。架空の分譲案件を提示して、契約金をだまし取るといったパターンです。
どちらとも被害者が訴訟を起こしても立証が難しく、敗訴してしまうケースが多くみられ、だまし取られた手付金も返金されません。

詐欺にあわないための5ヶ条

詐欺にあわないための対策としては、

  • 法人登記の有無を確認する
  • 帝国データバンクで与信調査をする
  • インターネットで業者を検索し、怪しい噂などの有無を確認する
  • 業者に何度も実際に会う
  • 発電所設置現場に実際に行ってみる

という5つを大切にしましょう。特に、業者に直接会ったり、発電所設置現場に足を運ぶのは大切です。

太陽光発電投資で失敗しないためには施工業者の選定がもっとも重要

太陽光発電投資において、発電設備の施工・管理業者の選定はもっとも重要なポイントです。10〜20年と長い間付き合っていくことになる業者ですから、慎重に選ぶことが必要です。

まずは、施工業者の選定ミスによって起こった失敗事例をご紹介します。

収益増のための太陽光発電システム導入が収入減の原因に

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所有する賃貸マンションの屋上に産業用太陽発電システムを導入したケースでは、1ヵ月も経たないうちに最上階の住民から雨漏りの苦情がありました。
施工業者はなかなか修復工事に来てくれず、雨漏りを訴えた住民は退去。結局、他の業者に防水工事を依頼することになりました。新たな収益源としてシステム導入したつもりが、住民退去で家賃収入が減ってしまう結果になりました。

これは、施工業者の施工ミスと対応の悪さが引き起こしたケースです。
屋根や屋上に設置する場合、防水加工されている部分を切り取るケースもありますが、防水加工の修復工事が不良だと、中の配管が錆びつきや、鉄筋の腐食などが起きるリスクがあります。

また、土葺き屋根の場合では構造上雨漏りになりやすいため、多くの施工会社やメーカーは施工保証を出しません。ところが経験不足の業者だとリスクが把握できず安請け合いすることもあるので注意が必要です。

根拠の薄いシミュレーションを鵜呑みにしたせいで泣き寝入り

訪問セールスで太陽光発電に最適の土地だからかなりの売電収入が見込めると言われ、発電装置の設置を決めたケースです。
提示されたシミュレーション結果には期待が持てる数字が並んでいましたが、実際はその数字を大きく下回る結果になりました。業者にクレームをいれても「あくまでシミュレーションなので」の一点張りで、結局泣き寝入りすることになったそうです。

シミュレーションの数字がどのような値で、どのように算出されたかを確認するのは重要です。質問してもしっかり説明できない業者は要注意です。

経験不足な業者を選んでしまったことで起こりうる6つのリスク

販売実績があまりない業者やノウハウや知識があまりない業者を選んでしまった場合、さまざまなリスクの可能性が高くなります。例えば、

  • パワコンに必要以上のパネルをつないだため、メーカー保証が受けられなくなってしまった
  • 回路構成でシステム性能を最大限発揮できない構成にしてしまった
  • 施工経験が足りず、パネルの段差や、雑な配線で不具合が出た
  • パワコン入力が1箇所だけ+−が逆になっていて売電ロスが発生
  • ブレーカーボックスに隙間ができ、中に鳥の巣が作られてケーブルコネクタの接続が不十分になり火災が発生した
  • 農地転用をしないまま農地に発電設備を設置してしまい、その後撤去した

こうしたミスでは売電ロスが生じてしまいます。施工時のミスであれば、使用前自主検査が義務化されているので、竣工検査成績書を作成してもらうといいでしょう。
竣工検査成績書は設置後のメンテナンスにも使用可能で、トラブル時には施工不良かどうかの判断材料になります。

また、固定価格買取制度(FIT法)が改正され、以前よりも太陽光発電関連法案が複雑化していることもあり、業者の理解が不足していると設置後に撤去したり、売電単価の取得漏れなどが起きたりする可能性もあります。

「格安」に飛びついたばかりに強度不足で倒壊のリスク

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「激安!1kW ◯万円」と謳っている業者もあります。当然コストは安い方が良いです。
しかし、革新的なアイデアや通常ではできないレベルの企業努力や、薄利多売の経営方針によってもたらされる「格安」はまだしも、パネルやパワコンのように型式番号がついている部材以外を低品質にしてコストを下げている場合は要注意です。

発電装置を長期間支える基礎や架台の設計ミスや安い部材を使ったことで強度不足になったり、サビやコンクリートのクラックなどが起こる原因となり、崩壊のリスクが高くなります。

また、ケーブルは安いものだと細く耐久性も悪いものがあるため、発電量が落ちたり漏電のリスクが高くなります。工事品質もコスト削減で配線ミスによる出力低下や雨漏り、パネルのマイクロクラックなどが起こりやすくなります。
格安はいいですが、どうやって格安になっているのかをよく見極めないとかえって修理費などで割高になってしまうケースもあるので、注意が必要です。

甘い言葉には乗せられない!注意すべき業者のセールストークと行動

ここからは、業者のセールストークや行動で注意すべきポイントをご紹介していきます。

「発電効率のいいパネルだからたくさん発電できる」は信じない

もし、業者が発電効率のいいパネルを使用しているので、たくさん発電できますといったならば、注意が必要です。

発電効率がいいのだから発電量も多くなると思いがちですが、太陽光を集めるパネルの発電効率がどんなにいいものでも、出力はさほど変化がありません。その業者がどのような基準でそのパネルを「いいもの」と判断しているのかはっきり説明してもらいましょう。

例えば、故障しにくいものや経年劣化しにくいものだからというのであれば、他の製品と同じ期間比較した客観的なデータの提示を求めましょう。

発電量の客観的データを見せてもらえない

今までの顧客の発電量のデータは気になるところです。しかし、その客観的なデータを見せてくれない業者は要注意です。
業者にとっても発電量データは、新しい顧客獲得のためには効果的な営業アイテムです。それを用意できないということは、次のような可能性が考えられます。

  • アフターフォローに力を入れていないので、顧客の発電データがない
  • 売ったら終わり、という考え方で顧客の発電量に興味がない
  • 実際の発電量よりかなり上乗せしたシミュレーションを提案しているため

発電量のデータは客観的なもので、1年以上の発電実績があるものを複数見せてもらうことをおすすめします。

施工実績・メンテンナンス実績を見せてもらえない

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発電量データと同様に施工やメンテナンスの実績は営業面においても重要なアイテムです。それらを用意できないということは、今までの実績が少なかったり、自慢できるような施工現場がない可能性があります。

発電装置の設置工法について詳しく説明できない

設置場所が決まっている場合(所有している土地などに設置するなど)に、発電装置の設置工法を具体的に説明できない業者は要注意です。

設置場所によって工法は変わります。特に住宅の屋根や屋上などに設置する場合、架台や工法によっては雨漏りのリスクが高くなります。施工方法が詳しく説明できないということは、雨漏りの危険性についてよくわかっていない可能性があります。

1kWあたりの年間予測発電量が1,300kWh以上になっている

パネルの容量が1kWあたりの年間発電量が1,300kWhより多くなるのは、パネルの設置角度・設置方位・影のかかり方がかなり良好な状態で揃わないと出ない数値です。

シミュレーションでこのような数値が出た時は、実際はこれよりも下回る可能性が高いと考えましょう。また、他の業者に同じ条件で相見積もりを取って比較してみることをおすすめします。

「太陽光発電はメンテナンスフリー」はあり得ない

業者から「太陽光発電はメンテナンスフリーです」などと言う言葉が業者から出たら要注意してください。

設置に適した場所に適した施工を行っていれば、故障のリスクは低めですが、雨風に晒されるため、長期使用には定期的なメンテナンスが必要ですし、平成29(2017)年4月の改正FIT法によって、業者によるメンテナンスが義務化されました。

また、太陽光発電にランニングコストは不要という業者もいますが、太陽光発電は電気代の削減・不労所得などプラスの部分だけではなく、メンテナンス費用や機械故障時の修理費用や保険料・税金などランニングコストも意外とかかります。

定期メンテナンス費用(4年に1度くらい) 導入費用の1〜3%程度
パワコン交換費用(保険・保証対象外の故障時) 3〜5万円/kW
パネル交換費用(保険・保証対象外の故障時) 4〜8万円/枚
経年劣化による発電量の低下 0.5〜1%/年
固定資産税(10kW以上の発電設備) 残価の1.4%/年
所得税 所有者の収入による

「今まで不具合は発生したことがない」ということはない

セールストークで「今まで不具合が発生した案件はありません」といった言葉が飛び出した際も注意が必要です。
ある程度販売実績があるにもかかわらず、今まで一度も不具合がなかったというのは考えにくいものです。

不具合が発生していても認識していないか、売りたいからメリットだけを伝えて嘘をついている、もしくは設置件数が少なくてまだ発生していないだけかもしれません。
実は、メンテナンスの知識不足なだけで、本当は不具合が発生しているにもかかわらず見過ごしているケースもあるので、要注意です。

業者が途中で倒産したら費用が戻ってない!支払いは一括ではなく分割がおすすめ

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太陽光発電設備設置の途中に業者が倒産してしまった場合、支払った費用が戻ってくることは難しいと考えておきましょう。
そのため、少しでもそのリスクを軽くするためには、契約時に一括支払いではなく、部材発注時・工事開始時・引き渡しなどタイミングに分けて支払うようにすることをおすすめします。

太陽光発電の固定買い取り価格の下落が続いている現在、ノウハウや技術を蓄積できていなかった業者が次々と倒産しています。詐欺ではありませんが、運用途中で管理業者が倒産してしまうケースも珍しくありません。

なお、発電装置を運用中に業者が倒産した場合は、メンテナンスを他の業者に依頼することが可能です。設備認定通知書(ログインIDやパスワードなど)、設備の配線図・設備の保証書は一括管理しておくことをおすすめします。

信販を利用すれば途中倒産のリスクが防げる

信販会社を利用した場合、工事完了確認後に信販会社が施工業者に支払いを行うため、途中倒産によるリスクは防げます。また、信販会社は業者の経営状態を確認してから利用許可を出すため、その点でも安心できます。

保険料は高くても災害で起きた損害の修復費用はもっと高い

台風や大雪、地震など自然災害が原因で発電設備が故障するケースも増えています。

保険料は高いですが、災害で起こった損害を自費で修繕するより安く済みます。自然災害補償制度は企業総合保険の火災保険がベースの保険ですが、主な自然災害はカバーされます。
また、ケーブルの盗難事件や給排水設備などからの水濡れなどにも保険が適用されるケースもあるので、加入をおすすめします。

災害は公的なハザードマップなどを参照しよう

国土交通省や気象庁などから災害ハザードマップや過去の気象データを参照することで、発電装置を設置する地域の積雪・台風・地震・洪水などの情報を調べることができます。災害が起きやすい地域だった場合、設置場所の変更も選択肢に入れましょう。

メンテナンスは適切な維持管理に必須・義務化される

メンテナンスを怠ったことが原因で、パネルから出火し火事になり近くのゴミに引火し全焼したケースもあります。
平成29(2017)年4月に施行された改正FIT法により、発電事業者は太陽光発電所を適切に維持管理する義務があると定められました。メンテナンスを怠ったことによって大きな不具合が発生し、厄災となった場合は認定取り消しになります。

設備を設置する土地の選定も重要!地盤には要注意

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発電設備を設置する土地の選定も大切です。
弱い地盤だったにもかかわらず基礎工事を怠ったため、土台が傾きパネルの角度が最適な角度からずれてしまい、売電ロスの発生と定期的に角度調整工事を行うことになったケースもあります。

パネルが傾くと風が吹くたびにぐらつく、架台や固定するボルトも動かされるため、設置後1年ほどでサビつき、パネルが落下する危険性も高くなります。
発電設備は年中風雨にさらされている上に、夏の高温・冬の低温など過酷な環境にあります。それに耐えられるようにドブ付け加工(溶融亜鉛メッキ)などがされた材料の使用をおすすめします。

周囲の土地に建築物が建設され日陰になり売電収入が減少

発電設備の周囲の土地に大きな建築物が建てられると、パネルの一部が日陰になってしまい、売電収入が減ってしまうケースがあります。

事前の調査で周囲の土地の地目(ちもく)を調べておくと、どのような用途で区分されているかがわかります。将来大きな建築物が建つ可能性がある場合は、売電収入が変化するリスクが高くなります。土地選定の際には地目調査も欠かさず行いましょう。

設備が完成=売電開始ではない

太陽光発電は、系統に連系(電線に接続)して売電がスタートします。連系される日は電力会社との間で決められますが、発電設備完工日から連系日まで日数があると、売電よりも先に融資の返済が始まってしまうケースもあります。

売電収入より先に支払いがある場合、自己資金の負担が大きくなるため、連系予定は事前確認し、なるべく日数が空かないように施工進捗も確認することをおすすめします。

太陽光発電投資で失敗しないためには自身の情報収集が必要

相場とかけ離れた価格や非現実なシミュレーションを鵜呑みにしないように、自分でも情報収集を欠かさず、太陽光発電投資の基礎知識くらいは身につけておきましょう。

また、10〜20年と付き合っていくことになる業者選びは慎重に行う必要があります。
複数の業者から見積もりを取り、信頼できる業者を見つけます。見積書は5日以内に出せる業者だと、トラブル発生時にも早く対応してくれる可能性が高くなります。

今後も売電価格は下降が続く傾向が見られますが、しっかりした知識があれば依然として高い利回りを得ることも可能です。