業界豆知識

ロボットティーチング工数が1/10!従来とはまったく違う「ロボットティーチングソフト」とは?

そもそも「オフラインティーチング」とは?

産業用ロボットを生産現場に設置しても、ロボットに動きを覚えてもらわないと所定の動作ができません。その「動きを覚えさせる」ことを「ティーチング(教示作業)」と言い、「ティーチング」の方法は大きく2つに分かれます。

ティーチングペンダントと呼ばれるコントローラを操作したりしながら、ロボットを実際に動かしながら動作を覚えさせる「ティーチングプレイバック」と、ソフトウェア上でロボットの軌道を作成して動作を覚えさせる「オフラインティーチング」です。

現在はロボットシステム設計を3DCADで行うケースも増え、そのデータを活用した「オフラインティーチング」のソフトウェアが各社より発売されています。今回はその中でもコスト、現場での補正のしやすさ、サポートなどで高い評価をいただいている「Robot Works」を題材に「オフラインティーチング」について解説します。

※このブログは、富士ロボット株式会社 からの許可を頂いております。

「オフラインティーチングソフト」選定のポイント

【簡単操作】オフラインティーチングの優位性は、実機無しでティーチングできることですが、いくら実機無しでティーチングができてもソフト自体が複雑で取り扱いが難しいと導入の利点がありません。「Robot Works」では、ヘッドやロボットハンドなどのツールを選択、3DCAD上で「始点」「終点」をクリック、ロボットを選択するだけでロボットを動かすプログラムが完成します。実際に、ロボットが初めての方でも5~10時間で熟練者と同等のティーチングができるほど簡単です。この事により、ロボット導入が初めての企業でもロボットのティーチングを自社で行うことができるようになります。

【短時間】実際のロボットの現場では、3DCADから作成されたティーチングのプログラムはそのまま使う事ができず、「姿勢や位置の調整」「障害物の回避」「キャリブレーション(位置補正)」などが必要になります。「RobotWorks」では、実用的な編集機能をソフトウェアに実装することで、これらの調整も直感的(簡単)に行うことができます。例として、車のドア部のレーザー溶接工程で「RobotWorks」を導入いただいた企業様では、オフラインソフト無しで1日半~2日程度かかっていたティーチング作業をたったの1時間でできるようになったという事例があります。

【導入コスト】CADデータを活用したオフラインティーチングソフトの中には「複数ロボット同時シミュレーション」「生産管理」「サイクルタイム測定」など高度な機能を実装した製品がありますが、保守費用込みで導入費用が1500万円~3000万円などということも珍しくありません。「RobotWorks」では重要な機能に絞って開発・提供していることもあり、約1/10の費用で導入できるため、すでにロボットを多く持っている企業だけでなく、ロボットが初めてで「まずは1台」の企業からも「短期間で償却できた!」と高い評価をいただいています。

【位置補正(キャリブレーション)機能】いくらきっちりオフラインティーチングを行っても、実際の現場では「ロボットの設置ずれ」「ワークの位置ずれ」「ワーク寸法ずれ」など複数の要素が重なり、結局は現場で再調整に多くの工数を要する事が多いです。「RobotWorks」ではこの補正を簡単に行う機能も実装しているので、現場での微調整がほぼ無いだけでなく、あったとしても簡単にできるので現場でも好評です。

【安心サポート】産業用ロボットは、他の加工機と違い複雑な為、ソフトで作ったティーチングのプログラムで動かしても、思った動きをしないことが多々あります。殆どのオフラインティーチングの販売会社は、ソフトだけの操作方法しかレクチャーしないのですが、富士ロボット㈱では、実機のロボットが自社で簡単に働くようになるまで、責任を持ってサポートをしています。これが年間保守の継続率が95%という驚異的な数字をたたき出している一つの要因です。

関連動画

[Robot Worksソフトウェア操作動画]
https://youtu.be/rgCjd2pDlsg

[Robot Works現場でのティーチング動画]
https://youtu.be/qys0eXqAKD0

「Robot Works」のお問い合わせ先 fuji@fuji-robot.com

富士ロボット株式会社

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