概要
旧型の設備、特に加工機、成型機、NC装置などの通信機能を持たない設備の信号を容易に外部出力できるセンサです。クランプ式のため、既存設備の改造無しで稼働中の設置も可能です。
更に、簡単かつ低コストに稼働監視・自動帳票化を実現できる「稼動監視パッケージ」と組合わせることで、設備の新旧を問わず、大幅な改造を行わずに設備の IoT 化を実現できます。
画面イメージ
特徴
既存設備の改造無しで信号取得
積層信号灯、動作確認ランプなどの信号線を被膜の外からクランプするだけで信号取得が可能です。既存の配線をし直したり切断することなく信号伝達できるため、設備が稼働中の設置も可能です。PLCやリモートI/Oなど接続先も自由に選べます。
優れた汎用性と適用範囲
「ICS シリーズ」は汎用性を追求。センサ単体では検知した電流値(汎用タイプ:0~30mA)に比例し、1-4V のアナログ電圧を出力、接点変換インターフェイスと組み合わせる事で、オープンコレクタ(ON/OFF 信号)での出力も可能です(閾値はトリマで簡単設定)。弊社「稼働監視パッケージ」以外にも、PLC への入力など入力機器は選ばず、高い汎用性を確保しています。
高い精度と信頼性を両立
一般的なCTセンサの感覚で使えながら、微弱な DC 信号を確実に検出。発電所、鉄道などでも活用されている技術を FA 向けに転用し、ノイズ対策などを徹底的に行い、高い精度と信頼性を両立しました。
効果
旧式装置の稼働監視をリスク無しで実現
稼働中ランプなどがあれば、新旧問わず設備改造無しで稼働監視が可能になります。設備側の配線を含めた改造が不要でリスクもなく、稼働監視のスモールスタートを実現します。
接点信号出力で、既存システムもフル活用
接点信号変換インターフェイスとセットで使うことで、取得した信号をオープンコレクタ信号として外部出力。PLCやリモートI/Oなど出力先を選ばず、既存システムにも適用が可能で、過去の資産や検討中のシステムもフルに活用できます。
設備稼働の最適化
旧式装置を含めた稼働監視を実現することで、今まで見えなかったロスや真の稼働状況を把握し、生産最適化のための「カイゼンポイント」が把握できます。カイゼンに優先順位をつけることで、全体的な生産性向上につなげることができます。