慢性的な人手不足と高騰する人件費
1. 現場が抱える3つの非効率
1 資材管理の属人化とムダな探し時間
多くの仮設資材センターでは、入出庫時の確認が紙やExcelで行われています。
一見整理されているようでも、現場担当者ごとに記録の形式や管理方法が異なり、どこに何があるか一目で分からないという問題が起こりがちです。
特に繁忙期になると、資材の返却・出荷が重なり、
「特定のサイズの筋交いがどこに積まれているか分からない」
「確認のために倉庫を何往復もする」
といった非効率が常態化します。
結果として、作業員の稼働時間のうち20〜30%が“探す時間”に費やされているというケースもあります。
2 作業工程のムダと属人的判断
仮設資材の点検・仕分け作業では、部材の状態を人の目で判断するケースが多くあります。
経験豊富なベテランほど的確に仕分けできますが、若手やアルバイトでは判別に時間がかかり、判断のばらつきも生じます。
さらに、作業工程自体が人に依存しているため、標準化やマニュアル化が進みにくいのも課題です。
この属人的な判断は、再利用資材の品質にも影響し、修理や再仕分けなどの二次的なムダを生む要因になります。
3 情報共有の遅れと意思決定の遅延
資材の入出庫や在庫状況、作業進捗の情報がリアルタイムで共有されていないと、
・現場では「資材が足りない」
・管理側では「まだ在庫があるはず」
といった認識のズレが生まれます。
この“情報の非同期”が、無駄な搬入・搬出、人員配置の誤り、再作業の発生といったコスト増を引き起こします。
2. 生産性を阻む根本原因とは?
上記の課題の多くは、現場の“手作業依存”と“可視化の欠如”に起因しています。
つまり、「情報が人の頭の中にしかない」「現場の状態がデータとして残っていない」ことが、改善を阻む大きな壁です。
現場ではまだ「経験」が頼り
例えば、筋交い・鋼管などを仕分ける際、「この長さならA置き場」「この錆び具合ならBラインへ」といった判断は、作業者の経験に大きく依存しています。
しかし、こうしたノウハウは言語化されにくく、新人がすぐに戦力化できないという悪循環を生みます。
データがないから改善できない
管理者が「どこで時間がかかっているか」「どの作業がボトルネックか」を把握できなければ、適切な改善策を打つこともできません。
つまり、現場データの可視化なしに生産性向上は語れないのです。
3. 人手依存から仕組み化へ
では、どうすればこの「人依存の現場」から脱却できるのでしょうか。
キーワードは「仕組み化」と「デジタル化」です。
3.1 資材仕分けの自動化で人手を減らす
仕分け工程は人件費の多くを占める部分です。
ここに自動仕分け機を導入することで、作業時間を大幅に削減できます。
例えば、バーコードやQRコードを読み取って自動で仕分け先を判定し、コンベアで振り分けるような仕組みを使えば、
人が判断に費やしていた時間をゼロに近づけることが可能です。
こうした設備投資は初期コストこそかかりますが、長期的には「人件費削減 × 品質安定 × 作業時間短縮」という三重の効果をもたらします。
3.2 IoT・クラウドを使った資材管理
仮設資材の位置・状態をリアルタイムで見える化する仕組みも注目されています。
RFIDタグやセンサーを取り付けることで、倉庫内のどこに資材があるか、使用中なのか返却中なのかを即時に把握できます。
さらに、クラウド上で入出庫データを共有すれば、現場と管理部門の情報が常に一致。
電話や紙ベースのやり取りが減り、業務スピードも向上します。
このような「データが自動で蓄積される」環境が整えば、次の改善に繋がる分析も可能になります。
3.3 作業の標準化とマニュアル動画化
仕分けや点検など、完全自動化が難しい工程では、「誰がやっても同じ結果が出せる」ように標準化が不可欠です。
そのために有効なのが、作業マニュアルの動画化や手順書のクラウド共有です。
タブレットで手順を確認しながら作業できるようにすれば、教育コストが大幅に下がり、
新人や派遣スタッフでも一定品質の作業ができるようになります。
3.4 小さな改善を積み重ねるデータ運用
最初から全工程を自動化するのは現実的ではありません。
重要なのは、「測る」ことから始めることです。
例えば、
- 仕分け1本あたりにかかる時間を記録する
- 資材の滞留期間を数値化する
- 作業者ごとの処理数を比較する
といった地道なデータ収集を行うことで、改善の方向性が明確になります。
データを基にしたPDCAサイクルが回せるようになると、「感覚的な改善」から「科学的な改善」へとステップアップできます。
- 省力化、省人化してコストダウンしたい
- 生産性アップして売上を上げたい
- 人的ミスを減らして品質価値を高めたい
- どのメーカーの検査装置を使えば効率的かわからない
などでお悩みの場合は、FAプロダクツまでお問い合わせください。
最適なご提案をさせていただきます。
4. FAプロダクツが提供するシステム
FAプロダクツでは自動化システム導入を支援しています。その中の一つに筋交い仕分け装置をご用意しています。
以下では、当社の筋交い仕分け装置を導入する際に得られるメリットや特徴などについて、説明しています。
用途
現場から返却された未整備の筋交いを、ロボットとAIカメラが自動で判別・仕分け・カウントするソリューションです。
これにより、重労働とヒューマンエラーをなくし、生産効率を大幅に向上させることが可能です。

機器の動き
- 作業者1名でコンベアにランダム投入可能
- カメラにて自動で品種判別
- ロボットにて自動で品種ごとに仕分け
- 装置に自動で数量カウント、システム連携可
特徴と導入メリット
- 重労働からの解放:重い筋交いの運搬作業がなくなり、作業員の負担を軽減します。
- 効率的な作業:作業員1名でコンベアにランダムに筋交いを投入するだけで、あとは自動で処理されます。
- 正確な仕分けとカウント:カメラが自動で品種を判別し、ロボットが品種ごとに自動で仕分け、正確に
カウントします。これにより、数え間違いを防ぎ、検収作業の精度が向上します。 - 高い対応力:最大10種類の筋交いを同時に処理でき、合計17種類のワークに対応しています。
- 人手不足の解消とコスト削減:作業の自動化により、人手不足を補い、生産効率向上を通じてコスト削減に貢献します。
5. 実際に導入した際の想定例
ある仮設資材センターで、筋交い仕分けの自動化システムを導入したと想定
- 仕分け作業時間:従来比 1/3
- 作業員数:6名 → 2名
- 月間人件費:30%削減
などが見込めます。
また、作業データを自動で収集するようになったことで、繁忙期・閑散期の作業負荷の違いが明確になり、
「どのタイミングでどれだけ人を配置すべきか」が数値で判断できるようになります。
このように、“見える化 × 自動化”の組み合わせが、現場の生産性を根本から変えていくカギになります。
FAプロダクツでは、”筋交い仕分け装置”をご用意しています。
お問合せいたければ、技術者が最適なご提案をさせていただきます。
6. 人件費削減は「人を減らす」ことではない
ここで強調したいのは、「人件費削減=人員削減」ではないということです。
むしろ、自動化や仕組み化によって単純作業を減らし、人が本来注力すべき付加価値の高い業務に時間を使えるようにすることが目的です。
つまり、「人を減らす」のではなく、「人が活きる現場に変える」ことが真の意味での生産性向上です。
7. 仮設現場の未来を変える“データと仕組み”
仮設業界の生産性を上げるために必要なのは、
- 現場データの可視化
- 作業の標準化
- 自動化・デジタル化への段階的移行
の3つです。
「経験と勘」に頼る時代から、「データと仕組み」で動く現場へ。
この変化を早く実現できた企業こそが、今後の仮設業界で競争力を持ち続けるでしょう。
生産性向上の第一歩は、“今どこにムダがあるかを見える化すること”から。
その小さな一歩が、やがて現場全体のコスト構造を変える大きな成果へとつながります。















