工場設備の廃棄は、すべてをスクラップとして処分する前に「売れる機器」を見極めることで、処分費用を抑えながら資産として還元できる可能性があります。特に、制御盤やライン内のPLC・サーボアンプ・画像処理機器などのFA機器は、型式によって中古市場で高い需要があります。
本記事では、工場設備の廃棄方法やスクラップ処分と買取の違い、廃棄費用を抑えるポイント、撤去の流れと注意点を解説します。
工場設備の廃棄・撤去について、
・生産ラインの停止に伴い、設備をまとめて処分したい
・廃棄費用や撤去コストをできるだけ抑えたい
・制御盤の中の機器に価値があるのか知りたい
・解体撤去から買取まで一括で任せたい
という場合は、お気軽に株式会社FAプロダクツまでお問い合わせください。
関東最大級のロボットSIerとして、最適なご提案をさせていただきます。
目次
1.工場設備の廃棄とは?スクラップ処分と買取の違い
(1)工場設備の廃棄とは
工場設備の廃棄とは、生産ラインの停止や入れ替え、工場の移転・閉鎖などに伴い、不要になった装置や機器を撤去・処分することです。対象は、産業用ロボットや搬送装置などの大型設備から、制御盤内のPLC、電源、コントローラといったFA機器まで多岐にわたります。
工場から出る不要な設備は、一般的に産業廃棄物として扱われます。そのため、適切な許可を持つ業者に処理を委託する必要があります。
(2)スクラップ処分と買取の違い
工場設備の廃棄には、大きく分けて「スクラップ処分」と「買取」の2つの考え方があります。

| 比較項目 | スクラップ処分 | 買取 |
| 考え方 | 設備を素材(鉄・銅など)として一括処分 | 機器を製品として一点ずつ評価 |
| 費用 | 処分費・運搬費が発生 | 買取額で撤去費用を相殺できる場合あり |
| 査定方法 | 重量・素材単位 | 型式・状態・市場需要単位 |
| 向いている設備 | 老朽化した架台・汎用部材など | PLC・サーボ・ロボットなどのFA機器 |
(3)廃棄前に「売れる機器」を見極める重要性
生産停止時の設備は、手間を省くためにまとめてスクラップ処分されることが少なくありません。しかし、制御盤の中には中古市場で需要の高い機器が多く含まれています。
廃棄の前に型式ごとの価値を確認することで、処分費用の削減と資産還元を同時に実現できます。
2.工場設備を廃棄する主な方法
(1)産業廃棄物処理業者に処分を依頼する
最も一般的な方法です。許可を持つ処理業者に収集運搬と処分を委託します。確実に処分できる一方で、処分費用がかかり、価値のある機器もまとめて廃棄されてしまいます。
(2)スクラップ業者に引き渡す
金属くずとして引き取ってもらう方法です。素材の相場によっては値が付く場合もありますが、評価は重量や素材が中心となり、機器そのものの価値は反映されにくくなります。
(3)中古設備の買取業者に売却する
FA機器や産業用ロボットを製品として査定してもらう方法です。型式や状態によっては、スクラップよりも高い評価が期待できます。ただし、取り外しや搬出を自社で行う必要がある場合もあります。
(4)解体撤去から買取までを一括で依頼する
設備の解体・撤去と、機器の買取を同じ業者にまとめて依頼する方法です。窓口が一本化されるため、作業負担と撤去コストを抑えやすくなります。
| 方法 | 費用面 | 手間 |
| 産業廃棄物処理 | 処分費が発生 | 少ない |
| スクラップ引き渡し | 素材相場次第 | 少ない |
| 中古買取 | 買取額が見込める | 取り外し・搬出が必要な場合あり |
| 撤去+買取の一括依頼 | 買取額で撤去費を相殺しやすい | 少ない(窓口が一本化) |
3.工場設備の廃棄で買取を活用するメリットとデメリット
(1)買取を活用するメリット
| 廃棄費用の削減 | 買取額を撤去・処分費用に充てられるため、トータルコストを抑えられる |
| 資産の現金化 | 不要になった設備を資産として還元できる |
| 廃棄物の削減 | 機器を再利用に回すことで、産業廃棄物の量を減らせる |
| 保管スペースの確保 | 倉庫に眠る余剰部品もまとめて整理できる |
(2)買取を活用するデメリット
| 値が付かない品目もある | LMガイド、ケーブル類、エアバルブ、トランス類などの消耗品・汎用品は単品では値が付きにくい。一式での引き取りや廃棄との組み合わせで対応する |
| 査定に時間がかかる場合がある | 品目が多いほど型式の確認に時間を要する。撤去スケジュールに余裕を持って相談する |
| 業者によって評価が異なる | 一式まとめての査定では価値が反映されにくい。型式ごとに査定できる業者を選ぶ |
4.工場設備の廃棄・撤去の活用事例
(1)電子機器メーカー:968点のFA機器を個別査定し550万円を資産還元
電子機器メーカー様の生産ライン停止に伴い、制御盤やライン内のFA機器(PLC、画像処理システム、電源、コントローラなど)の剥取りと、設備の解体・撤去を行いました。

| アイテム総数 | 968点 |
| アイテム種類 | 583種 |
| 買取総額 | 550万円 |
| 作業内容 | FA機器剥取り・設備解体撤去 |
配線が複雑な制御盤の内部からも機器を一点ずつ丁寧に取り外し、型式ごとに価値を判断しました。スクラップ処分を前提とせず、解体撤去から買取までをワンストップで対応したことで、作業負担と撤去コストを抑えながら資産還元を実現しています。
詳しくは買取・撤去実績01:電子機器メーカー様をご覧ください。
(2)廃棄前に査定したい主なFA機器
以下のような機器は、廃棄する前に査定を受けることをおすすめします。
| 産業用ロボット | FANUC、YASKAWA、三菱電機、DENSO、川崎重工業、ヤマハ発動機、UR、KUKAなど |
| PLC・シーケンサー | 三菱電機(MELSEC)、キーエンス(KVシリーズ)、オムロン(Sysmac)、シーメンスなど |
| センサ・画像処理機器 | キーエンス(CVシリーズ)、オムロン(FHシリーズ)、パナソニックなど |
| タッチパネル・HMI | 三菱電機、プロフェイス、オムロン、キーエンス、産業用PC・モニタ |
| サーボモーター・サーボアンプ | 安川電機(Σシリーズ)、三菱電機(MELSERVO)、ファナック(αシリーズ)など |
| インバータ・制御部品 | インバータ、電源ユニット、電磁弁、モータ、誤発注品・余剰部品 |
5.工場設備の廃棄・撤去の流れと注意点
(1)廃棄・撤去の流れ
工場設備の廃棄・撤去は、一般的に以下の流れで進めます。

①ご相談・写真査定
対象設備の写真・動画・型式を送り、買取可否や概算を確認します。
②現地確認・個別査定
現地で設備の構成や設置状況を確認し、機器ごとに査定します。撤去範囲とスケジュールもこの段階で決めます。
③剥取り・解体撤去
制御盤内の機器を再利用価値を損なわないよう取り外し、設備を解体・撤去します。
④搬出・買取・処分
買取品と処分品を仕分けて搬出します。値が付かないものは適切に処分します。
(2)工場設備を廃棄する際の注意点
| 産業廃棄物の適正処理 | 処分を委託する場合は、許可を持つ業者を選び、マニフェスト(産業廃棄物管理票)で処理を確認する |
| データ・プログラムの取り扱い | PLCや産業用PC内のプログラム・生産データは、必要に応じてバックアップや消去を行う |
| 撤去スケジュールの確保 | ライン停止日や明け渡し日から逆算し、査定・撤去の期間に余裕を持たせる |
| 付属品・資料の保管 | ケーブル、取扱説明書、ソフトウェアなどの付属品がそろっていると評価につながりやすい |
| 作業時の安全確保 | 電源・エアの遮断や重量物の搬出など、安全対策を徹底できる業者に依頼する |
工場設備の廃棄は、スケジュールに余裕を持って計画的に進めることが、コスト削減と資産還元の両立につながります。
6.工場設備の廃棄・買取業者の選び方
(1)型式ごとの個別査定に対応しているか
一式まとめての査定では、価値の高い機器が正しく評価されないことがあります。型式ごとに価格を付けられる業者を選ぶことが、買取額を高めるポイントです。
(2)解体撤去から買取まで一括で依頼できるか
撤去と買取を別々の業者に依頼すると、調整の手間やコストが増えます。剥取り・解体撤去・搬出・買取・処分までワンストップで対応できるかを確認しましょう。
(3)撤去後のライン再構築や保守にも対応できるか
設備の廃棄は、新ラインへの入れ替えや既存設備の保守とセットで発生することが多くあります。自動化設備の設計・製造や保守まで相談できる業者であれば、撤去後の計画もまとめて進められます。
7.工場設備の廃棄に関するご相談は株式会社FAプロダクツへ
FAプロダクツは、中古設備プラットフォーム「サポタス」を通じて、産業用ロボットやFA機器の買取・棚卸し代行・代理販売・代理調達をワンストップで提供しています。累計査定件数は1万件を超え、型式ごとに価格を付ける鑑定士が在籍しています。
廃ライン一式の解体撤去から買取、処分、リサイクルまで一括で対応可能です。写真・動画・型式をお送りいただければ、無料で査定いたします。
工場設備の廃棄をご検討の際は、スクラップ処分の前にぜひご相談ください。

















